News Releaseニュースリリース

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ARThamのCOVID-19プログラムがAMEDの支援事業に採択されました

弊社提案の「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の重症化予防と長期予後改善のための治療薬とコンパニオン診断薬の開発」が、日本医療研究開発機構(AMED)の令和2年度 「新興・再興感染症に対する革新的医薬品等開発推進研究事業(新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する治療薬開発)」に採択されました。

リンク:https://www.amed.go.jp/koubo/01/06/0106C_00038.html

 

新型コロナウィルス感染症COVID-19に対する有効な治療法の開発は、国際的な喫緊の課題であります。弊社は、共同研究機関と共に重症化リスクの早期診断法を確立し、重症化予防と長期予後改善のための治療薬の開発に取り組みます。


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PI3K阻害薬ART-001の臨床第Ⅰ相試験開始のお知らせ

ARTham Therapeutics 株式会社は、PI3K阻害薬ART-001について、臨床第Ⅰ相試験を開始しましたことをお知らせいたします。

 

本試験は、日本において、健康成人男性被験者を対象に実施する、無作為化、単施設、二重盲検、プラセボ対照試験であり、単回及び反復投与によるART-001の安全性、忍容性、薬物動態を評価します。本試験の詳細情報につきましては、以下をご参照ください。

https://www.clinicaltrials.jp/cti-user/trial/ShowDirect.jsp?clinicalTrialId=30973

 

ART-001は脈管奇形や過成長症候群を対象として開発を進めております。いずれも承認された治療薬はなく、アンメットメディカルニーズの非常に高い疾患です。弊社は、患者さんへ真に有効な治療薬 “Medicines that matter” を届けるため、引き続き努めて参ります。

 

本件に関するお問い合わせ:info@arthamther.com


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ART-648(新規類天疱瘡治療薬の開発)がAMED令和2年度「創薬支援推進事業-希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業-」に採択されました

弊社PDE4阻害薬ART-648の新規類天疱瘡治療薬としての開発プログラムが、日本医療研究開発機構(AMED)の令和2年度「創薬支援推進事業-希少疾病用医薬品指定前実用化支援事業-」に採択されました。

 

リンク:https://www.amed.go.jp/koubo/06/01/0601C_00068.html

 

類天疱瘡は高齢者にみられる希少疾患の一つで、皮膚の表皮と真皮の境にある基底膜部のタンパクに対する自己抗体により、皮膚や粘膜にかゆみを伴う水疱(水ぶくれ)やびらん、紅斑(赤い皮疹)を生じる自己免疫性皮膚疾患です。ART-648は各種免疫・炎症細胞を介した炎症反応を抑制することで治療効果を発揮することが期待されます。弊社は、AMEDのサポートを受けて、一日でも早く有効な治療薬を患者様へお届けできるよう努めてまいります。

 


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国際肝臓学会/欧州肝臓学会年次総会にて弊社NASH治療薬候補化合物ART-648の前臨床データを発表します

ARTham Therapeutics株式会社(以下、当社)は、このたび、オーストリア・ウィーンで2019年4月10日から14日に開催される第54回国際肝臓学会/欧州肝臓学会年次総会(The International Liver Congress (ILC) 2019, the 54th annual meeting of the European Association for the Study of the Liver (EASL))において、ART-648の前臨床試験の結果を発表することとなりましたのでお知らせします。当社は、未だ十分な治療法が確立されていない疾患を有する患者さんへ真に有効な治療薬 “Medicines that matter” をお届けする創薬バイオベンチャーです。ART-648は、ファーストインメカニズムの選択的かつ強力な経口4型ホスフォジエステラーゼ(PDE4)阻害薬で、現在、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)の治療薬として開発中です。発表の詳細は以下の通りです。
タイトル:Anti-metabolic, anti-inflammatory and anti-fibrotic properties of ART-648, a novel phosphodiesterase 4 inhibitor as a potential clinical candidate for non-alcoholic steatohepatitis
会場: Reed Messe Wien Congress and Exhibition Center, Vienna, Austria
日時: 4月13日(土)9:00 – 17:00

 

 

【NASHについて】
NASHは、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)の中でも炎症と線維化を呈する進行した病態を指し、最終的には肝硬変や肝がんへと進行する慢性の肝臓疾患です。2020年までには、肝移植の最大の原因疾患になることが予想されています。現在までに承認された治療薬はありません。NASHは症状がなく進行するため発見が難しく罹患率の正確な把握は困難ですが、全世界でのNAFLDの罹患者は10億人近いとの報告があります。また、米国では1億人近くがNAFLDを有し、そのうち25%近くがNASHであると言われています(World J Gastroenterol 2017, 23: 8263-8276) 。

 

【ART-648について】
ART-648は、ファーストインメカニズムの低分子PDE4阻害薬で、現在、NASHの治療薬として開発中です。ART-648は、強力かつ選択的にPDE4を阻害し、in vitroあるいはin vivoの病態モデルにおいて直接的な「抗炎症」、「抗代謝異常」、「抗線維化」の作用を示しました。また、ART-648は、優れた物理化学的特性を有しており、すでに市場にあるPDE4阻害薬に比べ、同等ももしくはより高い忍容性を有する可能性が、これまでの臨床および安全性試験の結果から明らかとなっています。現在、日本においてPhase 1試験が行われており、Phase 2aへの移行は、2019年後半を予定しております。

 

【ARTham Therapeutics株式会社について】
当社は、未だ十分な治療法が確立されていない疾患を有する患者さんへ真に有効な治療薬 “Medicines that matter” をお届けする創薬バイオベンチャーです。最先端のサイエンスを駆使して創薬アセットの隠れた価値を見出し、効率的かつ迅速な臨床POCの取得を目指します。当社の事業モデルは、ベストなアカデミアやビジネスパートナーとの協業による「バーチャルR&Dモデル」です。詳細については、https://www.arthamther.com/をご覧ください。

 

【本件に関するお問い合わせ先】
電話:045-225-8858
info@arthamther.com


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アーサムセラピューティクス株式会社設立のお知らせ

ARTham Therapeutics株式会社(以下、当社)は、未だ十分な治療法が確立されていない疾患を有する患者さんへ真に有効な新薬をお届けするために、2018年7月1日、創業しました。

当社は、最先端のサイエンスを駆使して創薬アセットの隠れた価値を見出し、効率的かつ迅速な臨床POCの取得を目指します。

当社代表取締役CEOであるシャム・ニカムは「ARThamという名称は、”深い意味と価値“というサンスクリット語の本来の意味と、”創薬はファインアート“であると言う私たちの想いの融合です。私たちは、科学をより深く理解することに努め、” 患者さんにとって真に必要な新薬(medicines that matter)“の研究開発に携わっていくことに喜びを感じています。」と述べています。シャム・ニカムは、当社代表取締役COO/CSOの長袋洋と共に武田薬品工業株式会社(以下、武田薬品)においてアントレプレナーシップベンチャープログラム(EVP)を率い、日本におけるオープンイノベーションとアントレプレナーシップの醸成に努めて参りました。

当社の事業モデルは、ベストなアカデミアやビジネスパートナーとの協業による「バーチャルR&Dモデル」です。当社は、国際的な環境でサイエンスおよびマネージメントの経験を有するリーダーから構成されています。シャム・ニカム、長袋洋に加え、田中晃(シニアディレクター)もそのひとりです。さらに、大分大学医学部臨床薬理学教授の上村尚人氏をチーフメディカルアドバイザーとして招聘しました。

当社は、すでに武田薬品より、様々な疾患、例えば非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、脈管奇形、子宮内膜症、がん免疫、線維症を対象とした複数の臨床および非臨床アセットのライセンスを受けております。さらに当社のポートフォリオは、今後さらに、他社製薬企業やアカデミア等とのパートナーシップによって拡大していく予定です。「戦略的な共同開発やパートナーシップは、ARThamの成功には不可欠です。例えば、大分大学病院臨床薬理センターの上村教授との共同研究は、早期臨床試験における迅速かつ明確な意思決定に重要な役割を果たしています。」と当社、長袋洋は述べています。実際に、当社と大分大学は、NASHを対象とした臨床プログラムを共同で進めており、大分大学病院にて2018年度中にPhase 1試験を開始する予定です。さらに、脈管奇形を対象とした別のプログラムでは、ARThamと複数のアカデミア共同研究者との綿密な研究開発計画が認められ、日本医療研究開発機構より補助金の助成を受けています。

当社は、すでにシリーズAラウンドにおける第三者割当増資を実施し、みやこキャピタル株式会社(以下、みやこキャピタル)、武田薬品、SMBCベンチャーキャピタル株式会社、みずほキャピタル株式会社、大分ベンチャーキャピタル株式会社を割当先として、総額6.5億円を調達しています。リード投資家であるみやこキャピタルのパートナー三澤宏之氏は、「ARThamが、これまで経験のない真の意味での産学連携によるオープンイノベーションの卓越したモデルになりうると我々は信じています。」と述べています。また、大分大学学長の北野正剛氏は、「ARThamは、武田薬品と大分大学との共同研究の成果を基に設立された大学発ベンチャーとも言えます。これは単に薬の研究開発にとどまらず、このユニークな産学連携を通じて新薬を開発することのできる創薬のプロを育む場としての大きな意味をもつと確信しています。」と述べています。大分大学における医薬品開発クラスター構想の一層の発展に貢献するため、当社長袋は、近く大分大学トランスレーショナル&クリニカルサイエンス研究室の特任教授に就任する予定です。